第5話|婚活をやめた夜、急に全部どうでもよくなった
お見合いを繰り返していた頃、
私のスマホは、
いつも誰かとのLINEで埋まっていました。
「今日はありがとうございました」
「またぜひお会いしたいです」
そんなやり取りを、
毎日のように繰り返していた。
でも、
どれだけ人と会っても、
心だけが置いていかれる感じがしていました。
会う前は気を遣って、
会ってる間も気を遣って、
帰ってからもLINEを返して。
婚活って、
思っていた以上に、
“ちゃんとしてる人”じゃないと続かない。
でも私は、
どんどん疲れていきました。
ある日、
仮交際中だった人から来たLINEを見ながら、
急に、
全部どうでもよくなったんです。
この人のこと、
別に好きじゃない。
でも、
嫌いでもない。
条件は悪くない。
ちゃんとした人。
たぶん、
結婚したら穏やかに暮らせる。
なのに、
心がまったく動かない。
「このまま頑張れば、
いつか好きになれるのかな」
そう思いながら続けていたけど、
もう限界でした。
スマホを閉じた瞬間、
私、
何のために頑張ってるんだろう
って、
急に分からなくなった。
結婚したかったはずなのに。
ひとりが嫌だったはずなのに。
なのに、
婚活をしてる時間の方が、
ずっと孤独だった。
誰かに選ばれたかったのか。
安心したかったのか。
幸せになりたかったのか。
自分でも、
もうよく分からなかった。
その夜、
私は結婚相談所の活動を止めました。
逃げたのかもしれない。
でも、
あの時の私はもう、
“頑張ること”に疲れ切っていたんです。
そしてそこから、
私はまた、
違う方向へ遠回りを始めることになります。

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