第3話|38歳、結婚相談所に入会した日
結婚相談所に入るなんて、
昔の私は思ってもいませんでした。
なんとなく、
最後の手段みたいなイメージがあったし、
正直、
少し怖かった。
でも、
コロナの夜から、
頭のどこかにずっと
「このままでいいのかな」
が残り続けていました。
だから勢いのまま、
無料相談を予約して、
気づけば入会していました。
担当のカウンセラーさんは優しくて、
現実的で、
すごくちゃんとした世界だった。
でも、
プロフィール写真を撮る時、
私はちょっと泣きそうになった。
綺麗にヘアメイクしてもらって、
笑顔を作って、
「少し斜め向いてください」
って言われながら、
どこかでずっと、
“私は選ばれる側になれるんだろうか”
って考えていました。
婚活って、
条件だけじゃない。
年齢も、
見た目も、
雰囲気も、
全部並べられる。
もちろん分かってた。
38歳の婚活が簡単じゃないことくらい。
でも、
それでも、
少し期待してる自分もいました。
もしかしたら、
ここで人生変わるかもしれないって。
実際、
活動を始めると、
ありがたいことにたくさんお申し込みをいただいて、
希望した方全員と、
仮交際まで進むことができました。
お見合いも、
3ヶ月で10回以上。
毎週のように、
知らない男性と会っていました。
でも、
会えば会うほど、
分からなくなっていったんです。
「好き」って、
なんだったっけ。
条件がいい人もいた。
優しい人もいた。
ちゃんとしてる人ばかりだった。
でも、
どうしても心が動かない。
帰り道、
疲れた顔で電車に揺られながら、
私は何を探してるんだろう
って、
ずっと考えていました。
